最近は日曜日も毎週のようにレッスンが入るのですが、先日の日曜日も入門コースの説明をして帰宅すると夫が手作りでコロッケを作っていてくれたのです。
「これって、どこで買ってきたの?」なんて聞くと「手作りだよ。」ちょっとびっくりです。コロッケなんて作ったのおそらく初トライです。思わずつまんで食べてみました。
あれ、どうしてこんなに塩辛いのでしょう???
塩、どのくらい入れた? 玉ねぎ入れた? 炒めた?などなど
いろいろ質問。どうもいわゆるネットでレシピを取ったそうです。
そこでどうしてこんなに塩辛いか、分かったのです。隠し味に醤油を大さじ2入れる様にかいてあるのです。でも玉ねぎが甘いはずだし、お芋の甘さも出れば??? それからいろいろ質問して分かりました。
まず、玉ねぎを炒めすぎです。「だったよく炒めるって書いてあった」だからカレーのルーを作るように飴色になるまで炒めたそうです。まずここが間違いです。これは玉ねぎのコクを出すためですが、コロッケはそこまで炒めてしまっては甘さがでないのです。
その上、醤油をいれてますます甘さがなくなり塩味が先に出てしまいました。よく炒める意味がちょっと違っちゃいましたね。他にも牛ひき肉を入れ過ぎです。醤油のかくし味を味が出ないときにバランスがいいのです。すべての工程でやりすぎてしまったのですね。
せっかく時間をかけて、ちょっと残念でした。あんまり私が言っていたので、ついには夫が、今度は怒り出してしまいなんだか夫婦喧嘩に。「だって昔は私が試作をすると、誰かが本当のことをいわないとあなたも腕が上がらないでしょ。」なんて言っていたのにと思いましたが。
ともあれ、お料理には後ろにどうしてここまでやるかの意味があるのですね。私は皆さんが失敗をしないように、いつも他でも応用が出来る様に繰り返しお伝えするのですね。 どうしても文字だけではその意味が分かりにくくて、よく出来ない事もあるのだと再確認をしました。オリンピックのアスリートたちが「達成感」「自分の力をだす」と笑顔で出る様に、私も皆さんが「素晴らしく美味しく出来る達成感」を味わって頂きたい、これが指導者の役目なのだと感じました。
ちなみに夫は「あなたもこれで何で皆さんが本やネットからその意味が分かることの難しさが理解できてよかったでしょ、僕も貢献したじゃないですか。」とコメントしておりました。いつものように「家庭料理+ケーキ」と「入門コース」のレッスンをして、この教室のご指導などや特徴を説明します。
春にむけて何かにチャレンジ
する人が多いのか、入門体験や家庭料理体験もご参加の人が増えて嬉しいことです。
是非お料理を特技にして頂きたく思うので、こちらも皆さんの様子を伺いながらゆっくりすすめていきます。入門の天ぷらはハードルが高いので皆さんにとって技術がなくても出来る様に、レシピを工夫・改訂何度もしてきました。
油の処理が大変ってことも言われるので、少ない油で揚げてもサクサクに揚げられる方法を考えます。油の処理までご指導しますのでどうしても2時間ぐらい実習することになります。さらにだしの取り方からお吸い物、お魚の鍋照り焼きも油を落としながら焼くマジックなど、少しよくばり実習です。
私も生徒さん達も真剣に作られて、出来栄えと味付けに満足頂くので「楽しかった」「家でもやってみます」ってお料理に前向きになって下います。
例えば野菜の切り方等も全種類切って頂くと「実際切るのって難しいですね」って感想です。すべてに初めの一歩なので慣れれば難しくなくなって、皆さん上達されますね。ますます、初心者でも飛び切りの料理を作れるマジックご指導がんばりま~す。