2012年10月29日 「天のしずく 辰巳芳子‘いのちのスープ」の試写会にお招き頂いました。

ドキメンタリー映画 「天のしずく辰巳芳子‘いのちのスープ‘」のをみました。88歳のご高齢にもかかわらず、そのみずみずしい程の食はいのちそのものの哲学は、さらに進化を続けているのだと感じ取れる、素晴らしい映像でした。

「シルクロード」「がん宣告」など数々の特集ドキメンンタリーを手掛けた河邑厚徳監督と「きょうの料理」の矢内真由美プロデューサーのトークの後、懇親会があり直接お話しさせて頂きました。辰巳先生の食材を扱う手つきのなんと優しい事、きれいな肌艶や目の生き生きした動きは、食はいのちそのものと愛なのだと感銘しました。

ハンセン病の患者さんが友人に最後に作ってあげた「いのちのスープ」のエピソードも感動で涙があふれました。私も微力ながら、食は単にお腹をいっぱいにするのではなく、心を癒し暖めるものであると思っております。25年前に駐在でロンドンに住んでいたころ日本はバブルの絶頂期で、世界のあこがれの国でした。

20年前にお料理をーマンショック・震災と日本が受難続きで元気がありません。私たちの過ごした豊かな日本は、戦後の焼け野原から地道に努力してきた大正や戦前の人たちの努力で作り上げた繁栄です。

次の世代のとりわけ子供達に伝えなくてはいけないものを、辰巳先生はこれからのメッセージにしたのでしょう。食の力・生きるそのものは食にあるとの辰巳哲学は、上手に表現出来なかった私の目指したい道を紐解いて下さったようで感銘いたしました。食はお腹を満たすものだけではない、心も満たし気力を与えると思える、深い深い力と信じる私の背中を押して下さいました。

「きょうの料理」の矢内真由美プロデューサーとお教室の中山さんとお話も楽しく大変ためになりました。

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